理事長 みのり(MtF)について
はじめまして!
特定非営利活動法人MixRainbow(ミックスレインボー)
理事長、みのりです。
兵庫県尼崎市を拠点とし様々な活動を行っています。
MixRainbowは、LGBTQ+の方やLGBTQ+について知識や理解、共感を深めたい人、応援したい人が集まるコミュニティ。一般的には、LGBTQ+と積極的に関わり支援活動を行う人のことをALLY(アライ)と呼んでいるのですが、私にとっては、どんな些細なことでもMixRainbowに参加してくださる方は皆さんALLYです!
さて、前置きが長くなりましたが、
今日は、私のこと、MixRainbowのことについて
もっと知って頂きたくて、Q&A形式でご紹介したいと思います!
Q.それではさっそく。簡単な自己紹介からお願いします。
はい!いよた みのり、1968年(昭和43年)6月7日生まれ。
性別はトランスジェンダー(MtF:男性から女性へ)、性的指向はパンセクシュアルです。
ホルモン治療を経て精巣摘出術の後、2018年12月に改名しました。
MtFに至った半生、コミュニティを立ち上げたきっかけが綴られています。
こちらもぜひ読んでみてください。
ライフワークはもちろん、LGBTQ+に関する活動。趣味はフルートで、アマチュアオーケストラで演奏しています。他にも、電子工作や3Dプリンターを使った物作りや、スマホアプリの製作など、趣味が多彩で家の中がいつもごった返しています。笑
Q.多趣味ですね!趣味が男性っぽくもあり女性らしくもある?
そうですか?では、逆に私からも質問!
あなたは100%男性ですか?それとも100%女性?
Q.そう言われると男っぽい部分もあり、女っぽさも持ち合わせているかもしれません。
ですよね。人は男と女、ハッキリ2つに分けることはできないと思うんです。一緒にいる相手によって立ち居振る舞いが変わることもありますし、そもそも自分の中に両方の素質が含まれていると感じる人もいます。今では聞き馴染みのあるLGBTという言葉ですが、これだってしっかりとボーダーラインがあるわけでもないんです。
Q.なるほど、線引きというよりはグラデーションのイメージですか?
まさにその通り!例えば性別だって、性的指向だって、ひとつの枠に固定させることはできないし、LGBTQ+当事者かそうじゃないかということもグラデーションになっています。(それでいいと私は思っていますしね。)
さっき投げかけた私の質問に答えられなくてもいいし、それを知りたくてお話を聞きに来てくださる方もたくさんいらっしゃるんですよ。
Q.確かに、自分自身についても“わからない”部分ってありますもんね。様々な考えに触れることで周りや自分への理解も深まりますね。
はい。MixRainbowではそれを目的としています。 LGBTQ+当事者が悩みを相談したり、多様なロールモデルと出会える場にすると同時に、当事者かもしれない、当事者が周りにいる、そんな方々も気軽に足を運べるような場所であるよう、活動を続けています。
実際にはどのような活動が行われていますか?
はい、2020年5月より本格的な活動を尼崎市と共同で開始しました。現在は、月に1度「みんなの居場所」という座談会を開催しています。そこでは、LGBTQ+についての様々な知識や経験をお持ちの方々をゲストスピーカーとしてお招きし、わかりやすくお話しして頂く機会も設けています。
また、学校や企業、市民講座、各種団体へ向けたLGBTQ+についての講演、研修なども開催。2021年夏にはLGBTQ+を対象に、パートナーを見つけるための出会い事業を実施予定で、みんなワクワクしています!尼崎市との協力体制が整っていることが心強く、ありがたいですね。
楽しみですね!ところでMixRainbowという名前の由来は?
人それぞれのカラーが交われる場所。それをLGBTQ+の象徴とされるレインボーで表現しました。もちろんレインボー以外だって、何色だってミックスしちゃいます!
ちなみに、虹色が集まるとどんな色になると思いますか?また質問ですね。笑
正解は、無色!お日様の光(白色光)と同じです。
たくさんの、その人その人の色が混じり合って、全部集まると無色になる。光になる。グラデーションから始まって、すべての垣根がなくなる場所。MixRainbowがそういう場になることを目指して、ロゴマークの中央は光にしたんです。
Q.そうだったんですね!素敵です。
ありがとうございます。私自身の経験を踏まえてお話しをすることで、悩んでいる人たちが本来の自分に気づき、「そっか!」と腑に落ちると、そこから前向きに暮らしていけたりするんですよね。
そんな風に、少しでも役に立ちたいと努力しています。MixRainbowの活動に参加された方の多くはリピーターになってくれて、当事者やそうでない方々も、積極的に協力して頂けるようになり、その活動の輪がどんどん広がっています。今後は尼崎以外の各地域にも広げていきたいと考えています。
Q.ありがとうございます。最後にひとこと。
実は、当事者の方って引きこもりになりやすいんです。実際に悩んでいることは、カミングアウトはどうしようとか、銭湯やスポーツジムに行きづらいとか、身近なことだったりもします。LGBTQ+だから、という特別なことではなく、LGBTQ+でも同じような暮らしをするには?という些細だけど重要な話もざっくばらんに出来る場所です。
もちろん話をしたくないときはしなくてもいいんです。誰かの話を聴くだけで心がホッとすることもあるし、ただそこに居られる、そんな場所があるって安心できますから。
まずは「知る」ということがとっても大切だと私は思っています。当事者も当事者以外も、お互いに理解をしていくために、知る。その小さなアクションで大きく世界が拓けます!
ぜひ、お気軽に遊びにいらしてください。
お読み頂きありがとうございました。
みのり